漢字字体規範史データセットの概要
このサイトは、「漢字字体規範史データベース(Hanzi Normative Glyphs)」(公開期間:2005-2015年)の前身である「石塚漢字字体資料」の情報カードの画像、漢字字形の切り抜き画像、及びメタデータを「漢字字体規範史データセット」と称して公開するリポジトリです。
「石塚漢字字体資料」は、各時代・各地域(国)には漢字字体の標準が存在し、その標準が変遷することを実証するため、北海道大学名誉教授石塚晴通氏が在職中の国語学演習等で作成したものです。「石塚漢字字体資料」は、情報カードで整理され、2005年9月の時点で、漢籍・仏典・国書等の典籍67資料、総用例数約40万字に達した資料群です。
「石塚漢字字体資料」は、情報カードの劣化による保存と、学界へのデータ提供のため、2000年頃から北海道大学文学部言語情報学講座有志によって、電子化が着手されました。漢字字形の切り抜き画像と、字種、用例数などのメタデータは、「漢字字体規範史データベース」として、2005年から公開サービスを開始しました。「漢字字体規範史データベース」は、各資料から字形1例(複数字体の場合はそれぞれ字形1例ずつ)を公開するため、全用例を確認したいという要望も多く寄せられました。そこで、「漢字字体規範史データセット」では、「漢字字体規範史データベース」で公開していた漢字字形の切り抜き画像とメタデータに加え、情報カードの画像も公開します。
データベースは、公開を続けることがとても難しいものです。安定的なデータ公開のためには、データセット自体を公開することが有効だと考えられます。そこで、「石塚漢字字体資料」も、データセットとして公開・保存することを選びました。
2018年7月21日
漢字字体規範史データセット保存会